こんにちは!
メガネ店で店長をやっていた
みけりこと申します!
メガネのレンズ
薄くすればするほど良いと思っていませんか?
そう思ってたよ!違うの?💦
実は薄くすることでデメリットもあるんだよ。
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強い度数の人にとって
薄型レンズや超薄型レンズは
メガネの見た目をスッキリ綺麗に
してくれるもの。
でも実はデメリットもあるのです!
レンズは薄ければ薄いほど
良いわけではない!
なぜなら、薄くすると割れたり欠けたり
視界が鮮明じゃなくなるから。
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目次
レンズは薄くすれば良いわけではない
レンズを薄くすると、どんなデメリットがあるの?
理由を説明するその前に…
レンズを薄くするのに関係してくる「屈折率」について少し説明させて欲しいの!
屈折率?
なんだか難しそうだよ…
できるだけ簡単に説明するから
安心して!
薄さに関係するレンズの”屈折率”について
屈折率=光を曲げる力
屈折率とは
光がレンズを通った時に曲がる(屈折する)度合いを示したもの。
『光を曲げる力』の強さと考えましょう。
メガネ屋さんで
「ではこの度数でメガネを作りましょう!」
「次にレンズの種類を選びましょ〜」
となった時に屈折率が登場します。
一般的なメガネ屋さんでは
プラスチックレンズの場合
- 1.50(標準)
- 1.60(薄型)
- 1.67(超薄型)
- 1.70(超薄型)
- 1.74(超薄型)
この辺りから選べるでしょう。
メガネを作った事ある方なら
見た事あるかもしれませんね。
1.60とか1.67とか
この数字が「屈折率」を表しています。
数字が大きくなればなるほど
屈折率が大きい
=レンズは薄くなるのです。
しかし、屈折率を上げる(レンズを薄くする)事によってデメリットも発生します。
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屈折率、理解できたかな?
ではここから、具体的なデメリットを見ていきましょう!
デメリット①視界の鮮明さが落ちる
レンズを薄くする事で、
透明なレンズに若干の黄ばみが生じます。
つまり、視界のクリアさが落ちてしまいます。
同じ度数のレンズでも
1.50と1.74では厚みが変わるわけですが
どのように薄くしているのでしょうか?
レンズの素材に屈折率の高い物質を使うことで
薄くても光を屈折させる力が強いレンズを作っているのです。
その材料は真っ透明ではなく
若干の黄ばみがあるもの。
そのためレンズにも黄ばみが出ます。
デメリット②レンズが割れたり欠けやすくなる
レンズの屈折率を上げると、
強度が下がってしまいます。
それもレンズの材質に関係があります。
高屈折率のレンズは標準レンズよりも
材質が柔らかいのです。
だから、縁のついていないリムレスのメガネや、レンズがむき出しになるハーフリムのメガネには、高屈折率のレンズは不向きなんだよ!
レンズがむき出しになってるぶん、割れやすいんだね。
落としたりしたら大変だ…。
薄くしても軽くならない?比重について
でもさ、
レンズは薄くなるんだから
重さは軽くなるんじゃないの?
それってすごくメリットじゃん!
そうはいかないんだよ…。
レンズは薄くなるんだけど、その代わりに「比重」が重くなっちゃうんだ。
だからプラマイゼロみたいなもんだよ。
比重とは水と比較した物質の重量比
薄くするのに軽くならない?
ど、どういうこと?
比重とは
1cc(水温4℃)の水を1.00とした時に
比重が1より小さい数値の物質は水に浮かび
1より大きい物質は沈むということ。
水の中に鉄を入れると沈むのは
鉄の比重が水よりも大きいからです。
屈折率の高いレンズは
素材の分子量が大きいため
比重も重くなるのです。
そのため、レンズを薄くして体積を減らしたからと言っても、軽くなるわけではないのです。
まとめ
レンズは薄くすればするほど
良いわけでありません。
弱度数の方は薄型や超薄型にしなくても
十分な薄さでメガネが作れます。
弱度数の方が超薄型にすると
レンズは重くなるわ
色にじみが発生するわ
強度も落ちるわで良いとこなしです。
大切なのは、自分の度数に合ったレンズで作ることです。
この記事が少しでも
あなたのお役に立てますように!
お読み頂き、ありがとうございました。
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