眼鏡作る前に眼科に行くべき?元眼鏡店員が語る(体験談あり)

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みけりこ

こんにちは!
メガネ店で店長をやっていた
みけりこと申します!

「眼鏡作る前に眼科さんに診てもらった方がいい?」

このように悩む方は多いのではないでしょうか?これまでの人生で眼鏡に縁がなかった方は余計に悩んじゃいますよね。

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さばお

眼科っていつも混んでるし、
できれば行きたくないなあ

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みけりこ

うーん、その気持ちは分かるんだけどね…

結論を言うと
メガネを作る前には眼科へ行くべきです!

特に

  • 初めて眼鏡を作る方
  • 18歳未満のお子さま
  • 急に視力が下がったと感じる方

こんな方はまず眼科に行くことを強く勧めます。
この記事では、眼鏡を作る前に眼科へ行くべき理由について、私が眼鏡屋の店員だった頃の体験談も含めてお伝えしていきます。

こんな方にオススメ

  • 初めて眼鏡を作る方
  • 子どもの視力が落ちて悩んでいる方
  • 眼科へ行くべきか悩んでいる方

眼鏡作る前に眼科に行くべき1番の理由

大切なのは視力が落ちた原因を知ること

眼鏡を作る前に眼科に行くべき1番の理由は、視力が落ちた原因を知るためです。当たり前のような気がするけれど、実はこれ、できていない人が多いんです。(私も眼鏡屋に勤める前は意識してませんでした💦)

視力が落ちた原因を

  • ゲームのやりすぎだろう
  • 最近仕事でパソコンばっかりだから…

このように考えてはいませんか?

知らなければならないのはこのような表面上の理由ではなく、もっと根本的な部分です。

主に視力が下がる原因として考えられるのは

  • 屈折異常(近視・遠視・乱視・老眼)
  • 眼の濁り(白内障・角膜混濁)
  • 眼の機能低下(緑内障・網膜剥離など)

このようなことです。

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さばお

眼の濁りや機能低下って…
若者は心配しなくていいんじゃない?

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みけりこ

そんなことないよ!!!

コンタクトの使用などでドライアイ患者が増えている現代では、角膜に障害が起きるケースも増えています。

また、近視が進むことにより網膜剥離や視神経にも影響が出る場合もあります。

他人事ではありません!

例えば、視力が下がってしまった原因として「屈折異常」そして「近視」と言うことが眼科の診察で分かったとします。ではなぜ近視になってしまったのだろう?と考えて、初めて「ゲームのやりすぎかも?」と分析するべきなのです。

この例の場合の取るべき対策として

  • 眼鏡を作る
  • 点眼薬で様子をみる
  • 生活習慣を改善する(ゲームは1日1時間まで!など)

などが挙げられます。

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さばお

ここで初めて眼鏡を作るという選択ができるんだね。

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みけりこ

そうなの。じゃあもし視力が下がってしまった理由を突き止めず、とりあえず眼鏡を作ってその場をしのいだら、どういうことが起こると思う?

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さばお

ど、どうなるの?

事例:眼鏡で1.0 見えてたのに失明…

これは公益社団法人日本眼科医会のHPに掲載されている事例です。

メガネで1.0以上の視力が得られていたので、何の問題もないと放置していました。視力低下に気づいて治療を開始しましたが、不幸にも失明に至った症例です。この他、かなり進行した緑内障でもメガネによる視力は良好なことが多いため、病気が見落とされ治療が遅れることがあります。
緑内障患者さん全体の2割しか眼科受診をしていないと言われています。このように病気の早期発見、早期治療が遅れる原因のひとつに、直接メガネ店で検眼し、「メガネをかければ見える」と安心してしまうことがあげられています。

公益社団法人日本眼科医会HPより引用

どうですか?怖くないですか?
眼鏡をかけて、ちゃんと見えているからOK!というわけではないんです。

眼鏡屋では視力が下がった原因は調べられない

先ほども伝えた、視力が下がる要因

  • 屈折異常(近視・遠視・乱視・老眼)
  • 眼の濁り(白内障・角膜混濁)
  • 眼の機能低下(緑内障・もく幕剥離など)

この要因に対して、眼鏡で対処できるのは「屈折異常」だけ。

眼鏡屋さんの検査では、眼鏡を作ることを前提として度数を調べているだけなので、視力が下がった原因までは特定できません。

視力低下の原因を調べることができるのは眼科医だけ!だから、眼鏡を作る前には眼科に行きましょう。

合わせて読みたい

近視や白内障・網膜剥離について
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子どもの眼鏡を作る時は眼科で処方箋を貰おう!

子供の眼鏡を作る場合は、眼科で診察してもらった上で、眼鏡の度数を決める処方箋を書いてもらいましょう。

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さばお

視力低下の原因は「屈折異常」ってわかったなら、眼鏡屋さんで測ってもらってもいいんじゃないの?

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みけりこ

大人の場合はそれでもいいんだけど、18歳未満の子どもの場合は眼科さんに度数を決めてもらった方がいいよ。

その理由は
調節力を取り除いた検査をするためです。

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さばお

どういうこと?
説明求む!

子どもは調節力を省いた検査をするのがベスト

成人していない子ども、特に小・中学生は眼のピントを調節する力(調節力)が強く、近視の度合いが強く出ることがあります。その状態で眼鏡を作ると、眼に対して強い度数の眼鏡になってしまいます。

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みけりこ

眼鏡の度数が強すぎると、かえって視力を低下させてしまったり、眼が疲れやすくなってしまったりするよ

眼科では、そのような可能性が考えられる場合に、点眼薬を使って調節力を取り除いて測定します。こういった対応は眼鏡屋さんではできません。

眼鏡店では調節力が強い人には、その点を配慮して測定することはできます。でも、より正確さを取るならば調節力を取り除いた測定の方が良いです。

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さばお

だから18歳未満の子どもの場合は、眼科で眼鏡の度数を決めた方がいいんだね!

体験談:子どもに多い心因性視力障害

ほんの少し話が逸れますが「心因性視力障害」ってご存知ですか?

心因性視力障害とは、眼に何の異常もないのに視力が出ない病気のこと。また、近視や遠視などがあり眼鏡をかけたとしても視力が得られない。

心理的な要因によって、視力が得られない症状の病気です。
実は最近では小・中学生に多く見られます。

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みけりこ

環境によって変化することもあって、苦手な授業の時だけ見えなくなる子もいるんだって

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さばお

そんなことがあるんだ…

私も、眼鏡屋さんで働いていた時に何度かそういう子に出会ったよ

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みけりこ

私も、眼鏡屋さんで働いていた時に何度かそういう子に出会ったよ

【眼鏡屋さんで働いていたある日のこと】

お母さんに連れられて眼鏡屋にやってきた小学3年生くらいの女の子。

お母さん

最近よく、眼が見えないって言うんです

そう言うので調べてみたところ、眼の状態はきれいな”正視”(正常な眼)の状態。なのに視力検査すると

「全然見えない!」

の一点張りです。

お母さんには一度眼科さんで診てもらうことを勧めました。

【後日】

その親子は処方箋を持ってご来店されました。
その処方箋には”Plane”と書かれています。(planeとは度数なしのレンズのこと)

お母さんに話を聞くと、その女の子は眼鏡がかけたくてかけたくてしょうがなかったそうです。それで「自分の眼は見えない…自分の眼は見えない…」と暗示をかけるように思い込み、実際に視力が得られなくなったとのことでした。

その女の子には内緒で、度数の入っていない眼鏡をつくり、かけてもらいました。するとあら不思議。

「よく見えるー!」

女の子はそう嬉しそうに言ったのでした。

…………

私は7年ほど眼鏡屋で勤めていましたが、同じような経験を5回ほどしました。これを多いと取るべきか、少ないと取るべきかは分かりませんが、決して珍しい話ではないのです。

私も初めてそのようなお客様を接客した時に、当時の店長から心因性視力障害について教わりました。

眼鏡屋さんでは、こういう事を知っていたとしても「これは心因性視力障害だ!」と診断することはできません。なので尚更、小さいお子さんの視力が下がってしまった時はまず眼科さんに診ていただく事を勧めてるのです。

まとめ

実は日本人の眼に対する意識はまだまだ低いのが現状です。
アメリカでは眼鏡を作る時には必ず眼科さんの処方箋が必要なんですよ。

この記事を読んで、まずは眼科へ行ってみようかな?と思っていただけましたか?

ただ、名眼科医の深作秀春さんが言うには、日本の眼科医療は世界より20年以上も遅れているそうです。眼科を選ぶときも慎重になったほうが良さそう。

良い眼科さんに出会うためにも

  • 眼科医さんの手術歴
  • 口コミや評判(親身・丁寧な対応か)など

調べてから行くようにしましょう。

まとめ

眼鏡を作る前には眼科へ行くべき!
理由は視力が落ちた原因を知るため。原因を特定した上で正しい対処法を取りましょう。

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みけりこ

ここまでお読み頂きありがとうございました!