バイオレットライトは大人の近視抑制に効果なし?|元メガネ店員が伝えます

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みけりこ

こんにちは!
メガネ店で店長をやっていた
みけりこと申します!

2019年8月6日、メガネブランドJINSを展開するジンズホールディングスは世界初となる近視の進行を抑制するメガネ型医療機器の開発に着手すると発表しました。

近視の進行を防ぐ効果が期待される、バイオレットライトを活用したメガネで、6歳から12歳の小学生を対象としています。

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さばお

小学生が対象?
バイオレットライトは大人の近視抑制には効果はないの?

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みけりこ

慶應義塾大学病院の研究では、大人に対しても効果は期待できるらしいよ。
でも、子どもと大人を比べると、子どもの頃に浴びるバイオレットライトの方が近視抑制において重要なの。

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さばお

そうなんだ・・・なぜなんだろう?

以前は、バイオレットライトが近視を抑制する効果は、大人には有効でないとされていました。しかし最近は大人にも近視抑制の効果が期待できるとの研究結果もあります。

バイオレットライトは大人の近視抑制には効果なし?

そんなことはございません。
でもやはり、子どもの頃からバイオレットライトを浴びることで、早くから近視の進行を防ぐことが大切です。

注意:近視の進行には様々な要因があるため、必ずしもバイオレットライトが有効でない場合もございます。目が悪くなったなどの違和感があればまずは眼科さんに相談しましょう。

この記事でわかること

大人と比較してバイオレットライトが子どもの近視抑制に効果が期待される理由

バイオレットライトとは?

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さばお

そもそもバイオレットライトって何なの?

バイオレットライトは、太陽の光に含まれています。370nm~400nmの波長の光を指しており、いわば紫外線の仲間。

画像出典:JINS公式HP https://www.jins.com/jp/lens/violetplus/

紫外線と聞くと有害なイメージ、ありませんか?しかしバイオレットライトは目の成長過程において、とても重要な役割を果たしています。

バイオレットライトが子どもの近視抑制に期待できる理由

大切なのは目の成長時期にバイオレットライトを浴びること

目の成長過程において、大切な役割を果たしているバイオレットライト。

お気付きかもしれませんが
大事なのは目の成長時期にバイオレットライトを浴びること。目の成長時期とはつまり、子どもの頃です。

そもそも近視とは?

正常な眼であれば
下の図のように、外から入ってきた光が眼の中の網膜にしっかりと焦点を結びます。これで物がぼやけずに見えるのです。

しかし、下の図はどうでしょうか。

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目の玉が大きくなってる!
そして光の焦点は網膜で結べていないね。。

眼球が大きく成長しすぎてしまうと、このように網膜上で焦点が結べなくなり、ものがボヤける、つまり近視の状態になります。

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みけりこ

眼球が大きくなりすぎないためには、その成長を止めなきゃいけないよね。

近視化を進ませないために眼球の肥大化を止める

眼球が大きくなればなるほど、近視が進んでしまう。

その成長を止めるのに一役買っているのが
バイオレットライトなのです。

目を作る細胞、特に角膜や強膜などには膠原線維(コラーゲン)が多くあります。紫外線を浴びることで、膠原線維同士が繋がって太く硬くなります。眼球が硬くなることで近視化予防が可能であることが分かって来たのです。

引用元:世界最高医が教える目がよくなる32の方法 p.37

角膜や強膜というのは、眼球の表面にあたる部分。例えるならバレーボールやサッカーボールの表面の部分です。

眼球は内側からの圧力(眼圧)により大きくなります。角膜や強膜にある膠原線維が強くないと、ボール(眼球)は伸びてしまいますよね。

角膜や強膜になる膠原線維を強くするために、バイオレットライトが必要なのです。

そして、紫外線に含まれるバイオレットライトを浴びるためにも子どもは外で遊ぶことが大切です。

大人になっても近視が進む場合はどうすればいい?

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大人になっても近視が進む場合はどうしたらいいの?バイオレットライトを浴びても遅いの?

20歳になっても近視がどんどん進んでしまう場合。

これは強度近視という病気なのだと深作眼科院長の深作秀春さんは言います。眼球の硬さが不十分であるか、もしくは目の内側からの圧力(眼圧)が高く、眼球が大きくなり続けているのです。

20際になっても近視が止まらない場合は、早急に眼科を受診しましょう。

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みけりこ

眼球が大きくなりすぎると、視神経を圧迫し視界に影響が出たり、網膜に穴が開いたりするよ。近視を甘く見ちゃダメ!

まとめ

バイオレットライトが子どもの近視抑制に効果が期待できる理由について述べてきました。

眼球の大きさが変わりやすい子どもの時期に、紫外線に含まれるバイオレットライトを適度に浴びることで、眼球を支える膜を強くする必要がある。

そのため、バイオレットライトが子どもの近視抑制に効果が期待できるのですね。

この記事でわかったこと

バイオレットライトが子どもの近視抑制に効果があるとされる理由
→バイオレットライトを浴びることで眼球の膜の強度が増し、眼球が大きくなりすぎて近視になるのを防ぐから。

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みけりこ

ここまで読んでくださりありがとうございました!

注意:この記事では読者の方になるべく理解して頂きやすくするために、専門用語を避けています。「眼軸が長くなる」ことを「眼球が大きくなる」と表現しています。