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こんにちは!
メガネ店で店長をやっていた
みけりこと申します!
「安いメガネをかけると
目が悪くなりますか?」
メガネ店で働いているとこのような質問がよくありました。
視力が低下するのにはちゃんと理由があり、それは安いメガネをかければ悪くなるということではありません。
安いメガネをかけてから視力が落ちた!
もしもこんな人がいるならば、それは
合わせた度数とメガネを使用する目的とがきちんと合っていないことや
誤ったメガネの使い方をしてしまっている可能性があります。
※注意
過去、たくさんのお客様を見てきて思うことですが、眼科でもメガネ店でも、視力測定で100発100中させることは難しいです。(測定スキルの高い・低いはあります)
過去にメガネをかけて違和感を感じたなら、購入したお店や度数を測った眼科さんに相談しましょう。このことを前提に話を進めます。
今回の記事では、視力が低下する理由について3つの説をお伝えします。
●安い眼鏡が目に悪いんじゃないかと不安
●なぜ視力は落ちるのか知りたい
●眼鏡にしてから視力が下がった気がする
視力が落ちる理由!
これは確かに知りたいなぁ
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目次
安い眼鏡は眼が悪くなるは誤り!視力が下がると考えられる3つの説
視力低下の要因として考えられる理由は様々。
一概に言うのは困難です。
ただ、よく視力低下の要因として考えられる理由を3つの説に分けて説明していきます!
- 遺伝説
- 環境説
- 病気説
順を追って説明していくね!
1. 遺伝説:目が悪いのは遺伝する?
親のどちらかまたは両方が強度の近視の場合、その子どもも強度近視になりやすいことが分かっています。
また、親のどちらかまたは両方が、強度ではない近視だった場合にも、子どもは正視の親をもつ子どもに比べて近視になりやすいという研究結果もあります。
つまり
目が悪い(近視)は遺伝しやすいということ。
しかし、これは確率の話です。親が近視だからといって子どもも100%近視になるとは限りません。
そもそも近視とは?
近視とは
目に入ってきた光が網膜より手前で結像している状態のこと。
なぜ近視になるの?屈折異常と眼軸の長さ
どうして、網膜より手前で像を結んじゃうの?
良い質問だね、さばお君!
主に理由は2つあるから下の図で説明するね
網膜より手前で像を結んでしまう理由に関係してくるのが
①光の屈折(曲げる力)の異常
②眼(眼軸)の長さ です。
どちらかが正常の状態と異なっている場合、網膜より手前で結像します。
例えば②眼軸の長さが通常より長いと以下のような状態になります。
で、今回の遺伝の話に戻ります!
眼軸の長さは遺伝しやすい
眼軸の長さは遺伝しやすいといわれています。
特に成長期には、身体の成長とともに眼球の大きさも成長し、眼軸が伸びてくるため近視が急に進みやすいのです。
成長期に急に視力が落ちた!なんて経験のある方も多いのではないでしょうか?
眼軸の長さにより近視が進むのは、正直なところ防ぐのは難しいと思われます。
近年、視力低下の要因として問題視されているのが
次の「環境説」です。
2. 環境説:ピント調整する筋肉が疲弊している
これは、目の使い方もしくは
メガネやコンタクトレンズの使い方に問題があることによって視力低下すると考えられている説です。
遺伝は関係ありません。
先ほどの図を使うと
①の光の屈折異常のほうに関係します。
①の方というのはつまり
ピントを調節する筋肉(毛様体筋)の方です。
人間の目は近くのものを見る時、毛様体筋という筋肉を収縮させて、水晶体の厚みを変えることでピントを合わせています。
逆に遠くを見る時は、この筋肉を緩めます。
近くを長時間見続けると、毛様体筋が凝り固まってしまい、遠くを見ようとしても筋肉がうまく緩まず、遠くにピントが合わないということが起こります。
ゲームしたあとに遠くが見えづらいなあと思ってたのは、そういうことだったんだね!
目の筋肉をほぐそう!
この場合の近視は、目の筋肉が凝り固まっているため起こっています。
そのため毛様体筋をほぐせば視力が回復するというケースもみられます。温めたタオルをまぶたの上に置いたり、遠くをぼーっと眺めたりするなどで対策できます。
外で遊ぶ時間が長い子は近視になりにくいというデータもあるよ!
3. 病気説:白内障や網膜剥離など
よく耳にする白内障や網膜剥離も
視力が低下する要因の一つです。
網膜剥離は、目の神経が集中している「黄斑部」付近に起きると、視力が急激に、激しく低下するとも言われています。
ここに挙げたのは一部の眼病です。
これはおかしいぞ!と思ったらまずは眼科さんに診てもらわなきゃね!
見たいものの距離とメガネの度数を合わせよう
例えば、車の運転用にかなり遠くにピントが合うように作ったメガネ。
このメガネをかけて室内で過ごしたり、近くを見ると、毛様体筋に負荷がかかります。さらには頭痛や吐き気などを引き起こす場合があります。
近視の人は、眼に入った光へ対し、正しい位置(網膜上)で焦点を合わせることができません。
近視用のメガネというのは、正しい位置で焦点を合わせられるように目のピント調整を手助けしてくれるため、遠くの物ものも見やすくしてくれるのです。
しかし、ピントを合わせる距離が合っていないメガネを使い続けると、毛様体筋により負荷がかかってしまい、視力の低下に繋がる場合もあるのです。
だから度数の測定ってすごく大事。
眼科さんや店員さんに、どんな時に使うメガネなのか・それはどれぐらいの距離なのかを明確に伝え、目的に合った度数にしてもらおう!
コンタクトも同じだよっ!
また、たまにメガネが斜めにずれていたり、ずるりと落ちてきていたりする人もいますが、目とレンズの距離が変わると、発揮される度数のパワーも変わります。
つまり度が合っていないメガネをかけているのと同じですので、メガネの調整もきっちりとおこないましょう。
まとめ
視力が落ちる理由についてお伝えしてきました。
近視は生活環境次第で抑制することもできますし、逆に進行してしまうこともあります。
近くを見る作業でちょっと疲れたなと思ったら遠くを眺めてみたり、左右にキョロキョロ、目の玉をくるくる回転させて筋肉をほぐしてみてください!
そして、少しでも目に異常を感じるのであれば、信頼できる眼科さんに相談しましょう。
目は一生付き合っていくものですので、健康に気をつけて、酷使せず、労わってあげましょう!
●安いメガネをかけたからといって
目が悪くなるわけではない!
●視力が低下するのには理由がある
●メガネ(コンタクト)を買う時は度数合わせが大事!
※使用目的と度数をマッチさせる!
※目的に合った正しい使い方をする!
参考:日本弱視斜視学会ホームページ
医療法人社団 医新会ホームページ
お読み頂きありがとうございました!
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